- ダイカストマシンを入れ替えることになった → 仕様に合わせ改造いたします
- 生産上の都合から他社のダイカストマシンを使わざるをえない → 対応できます
- ダイカストメーカーが廃業してしまった → 対応できるメーカーを紹介します
ダイカスト鋳造を行うダイカストマシンが、老朽化や故障などで入れ替えざるを得なくなるときがあります。 後継のダイカストマシンが、同型であれば金型をそのまま使うことは可能ですが、型式がことなる場合には取り付けられないことがあります。
また、生産性を向上するために新型のダイカストマシンを導入しようと思っても、あるいは固定資産の除却のために古いダイカストマシンを廃止しようと思っても、この問題で進まないという問題がしばしばおきています。
フジイ金型では、このような形式違い、メーカー違いで取り付けられなくなるダイカスト金型に対しての改造を行っています。同一メーカーの各型式間はもちろんのこと、東洋機械金属、芝浦機械(旧東芝機械)、宇部興産機械といったメーカー違いの改造にも対応しています。仕様書が入手可能であれば海外製ダイカストマシンへの対応も可能です。
鋳造機変更に伴う改造に必要な日数
鋳造機変更に伴う改造を実施する場合には型レイアウト図などの金型図面が不可欠です。当社製金型の場合には、図面は全て当社で保管してありますが、他社製金型の場合で図面がない場合には図面の作成から実施いたします。そのうえで、その図面に基づいて改造プランを検討していきます。
また改造を機に、湯回り不良、クラック、かじりといった品質上の課題改善などの改造を行うことも可能です。それらの要望もありましたら、あわせてご相談ください。
図面の状況 | 作業内容 | 目安となる製作日数 |
---|---|---|
当社製金型(図面は当社で保管) | 新しいダイカストマシンに適合させるのみ | 1週間から3ヵ月程度 |
当社製金型(図面は当社で保管) | 生産性向上のための改良も行う | 1週間から4ヵ月程度 |
他社製金型(図面あり) | 新しいダイカストマシンに適合させるのみ | 1週間から半年程度 |
他社製金型(図面なし) | 図面の再作成から実施 | 1週間から半年程度 |
※これらはあくまで目安です。図面の状況、形状、製作工程内容、混雑状況などにより納期は変化します。なお、具体的な納入日については、受注の際にご要望をお聞きの上、調整いたします。
生産委託先を紹介することも可能です
新旧のダイカストマシンの組み合わせによっては、修正ポイントが大きくなりすぎて修正コストが見合わない場合があります。そのような場合、フジイ金型が窓口となり、改造が不要な(その金型に適合する)ダイカストマシンを所有し、かつ生産委託を受け入れてくださるダイカストメーカーさまのご紹介も行っています。
ダイカストメーカー休業、廃業時のサポート

災害や経営上の理由といった予期せぬ理由でダイカスト鋳造を委託しているダイカストメーカーが休業したり廃業したりする場合があります。そのような連絡を受け取った委託元の企業は、金型を引き上げ、一時保管場所の確保、新たな生産委託先の選定といったことを早急に実施する必要があります。
何百トンもの圧力に耐えるように作られているダイカスト金型の重量は非常に重く、また、複数の部品で構成されているため取り扱いには専門的な知識が必要となります。このため、一般的な運送会社や倉庫業では適切に輸送したり、保管したりすることができないことがあります。
フジイ金型ではダイカスト金型の専門家である当社スタッフが、引き上げ時の立会い、自社トラックでの輸送、金型の一時保管(状態によってはメンテナンス)、新たな生産委託先の紹介とといったサポートを実施しております。