モノづくりの核心部

いよいよ製造です。設計で作図された図面データをもとに、ダイカスト金型を作り出すフジイ金型の核心部です。
マシニングセンタで切削する
主型や入子などの加工の中核を担うのがマシニングセンタです。
マシニングセンタは切削加工(せっさくかこう)を中心に、穴あけやネジ立て、リーマ通しなど研削加工(けんさくかこう)などを含む、さまざまな加工を一台でおこなうことのできるNC工作機械です。Machining Centerとつづることから、頭文字を取ってMCともいわれます。
プログラムに従って、工具の交換や切削油の供給や切りくずの排出なども、すべて自動運転でおこないます。当社では、20台を超えるマシニングセンタが昼夜を問わず、無人で稼働しています。

「MAZAK製 HCN12800-Ⅱ」
人間の仕事は、これらの機械の設定と、加工工具や刃物などの管理などです。5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)を徹底することで保守レベルを高め、高い稼働率を実現しています。

仕上げる、磨く
マシニングセンタでの切削や研削では対応できない形状については、放電加工、ワイヤーカット加工などで仕上げ加工をおこないます。 さらに、ヤスリなどを使い、手作業で磨きあげます。

組付、検品、そして出荷
入子や中子や主型など、数十種類から数百種類にもおよぶさまざまな部品の加工が終了すると、すべてのパーツを合体させ組み立てる作業をおこないます。社内では「組付(くみつけ)」と呼んでいます。細かい部品に対してヤスリなどを使って調整しながら、隙間なく組み立てていきます。最終的にできあがる金型の重さは数トンにもなることがあります。
組付後は、金型用簡易成形樹脂を流して成形品の見本をつくります。 さらに完成品を叩く残響検査などをていねいにおこなったのち、納入担当である営業に引き渡します。
